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ましのみ 柔らかになるために
- SPECIAL -

ましのみ 柔らかになるために

柔らかになるために

あの人のことが好き〜 とか
最近彼氏と喧嘩した〜 とか

誰かとの会話で心の内の話をするのが好きじゃなかったんですよね。軽い事でも重い事でも。

いつからだろう、18歳くらいからかな

大切にしている悩みや思いが “会話のネタ” になっていく事への抵抗、も多少あるけど

でもどっちかっていうと

弱さ が

弱さがバレてしまったらどうしようと
それを怖がっていたのかもしれないです。

みせたら損ばかりだからな と思っていたし、実際に損した事もあったし、

スラスラと自分をほどいて相手にさらけ出してしまえる人を横目に見ては、どうしてそんなに何でも話してしまえるんだろう、リスクヘッジしないと傷つくのは自分なのにな
と心配したりもしていました。
我が信念を疑う事もせず。

だけどね、最近になって
もしかしたら当時はあまりに強いブレーキを踏みすぎていたのかもしれないなと
感じることが増えました。なんだか今考えると笑えてきちゃうくらい、自分で自分を強く抱きしめて生きていたんですよ。人に壁を作る事で自分を保つのに必死で。

それもある意味で良かったけれどね。

でも

日々を生きている中で、夢を追いかける中で、人と接する中で、社会に揉まれる中で、

どうしていいか分からなくなること
悲しくてやり切れなくなること
途方に暮れて前を見失いそうになること

やっぱりあるんですよ。

そういう時に

よくある話だけど、
弱さを少しでもさらけ出せたことで その分少しだけ強くなれたこともあったんですね。実際に。

もうちょっと細かく噛み砕くと、

弱さを人に見せられる、つまり奥深くの本音を打ち明けることができると、
心に隙間が生まれて
不思議な涙が流れて
原因不明のコリが段々ほぐれて
そうやって結果的に強くなれるんだなと
気がつくことができたんですよ。

弱さを隠さずにいる その術がそもそも分からなかったりするし、さらけ出せること自体がそもそも強さだったりはするんだけど、

ここ1,2年、色んな人と話してみよう 相手の事を知りたいなら自分の話も極力抑え込まないようにしよう と思い立って
不器用ながらも少しずつ固まった心と身体緩めながら生活するようになって

ちょっと、楽になったなと思います。
いい意味でちょっとバカになれた感覚がある

疲れちゃうじゃないですか
利害ばっかり考えて怖がってたら。

って今の私は思います。

柔らかくなって、いつか意思のあるスライムみたいになりたいんですよね。

そんな夢見ているのが
あくまで ”今の” 私です。

これからどうなっていくかはわからないけど

なるようになるだろうな