–まず、はセカンドフルアルバムリリースおめでとうございます!
一同:ありがとうございます!
–すごい作品になりましたね!タイアップ曲2曲、それから先日リリースしたデジタルシングルも入ってPV公開曲も入ってるかなり豪華なアルバムになってるんですが、そのネーミング以上に中身が本当に濃いものになっているなと思いました。実際に今回の作品が出来てみていかがですか?
高津戸信幸(以下T):1年半ぶりのアルバムでデジタル配信とかアニメのタイアップも頂いたり、改名してからの想いがあって書いた曲とかもいっぱいあって、本当に濃いアルバムになったし、ここ最近のベストアルバムじゃないですけども全曲推し曲にできるかなーって。挑戦も色々な角度から出来たので、自分たち自身もすごく楽しめるというか、ワクワクドキドキする作品になったかなと思います。
–なるほど。まさに久しぶりのフルアルバムということで、収録曲の中で1番古い曲が結構前の曲になりますよね。そこから最新の楽曲まで幅広く、そして長い期間の思いを込めた一枚になってると思うんですけども、1番最近書いた楽曲っていうのはどのあたりになるんですか?
T:えっと新しい曲で言いますと「Go out」だったり「I’m Rainbow」だったり「Bellyas」という曲や「Misanga」まぁ「zero」とかもそうですね。
–PVの方も見させていただいたんですけど本当にすべてが推し曲だし、アルバム曲も本当に素敵ですよね。
T:嬉しいです
–今作は、長い期間の想いを込めてると思うんですけどアルバムのイメージはどの時期でどういうインスピレーションが生まれたんですか?
T:アルバムをどうしたいのかっていう考えはあまりなくて、本当に1年半の期間で思ったこととかやりたいことを1曲1曲書いていった形で、あとはそのジャケットも遊び心もある感じで、やっぱり音楽は道楽であって欲しいし、その場・そのシチュエーションのおもちゃであって欲しいなって。アルバム曲を作るときに、こういう曲があって、じゃあこういう曲書いてみようかみたいな感じで遊び心のある「Go out」だったり「I’m Rainbow」だったり「Bellyas」だったり楽曲が生まれたなーっていう感じですね あとはもう無我夢中で1曲1曲勝負で書いてからこそ最近のベスト盤みたいな形になってったのかなーっと
–なるほど。いかがですか?(岡田に話を振る)
岡田翔太郎(O):…アルバム…えっと。 今どういうあれを求められていますか…?
T:ちょっと!ちゃんと話聞いててね!今インタビュー中だから!
–今回のアルバムをこういうものにしたいなっていうインスピレーションが沸いたきっかけとかあったりしたら聞きたいなと(笑)。
岡田翔太郎(以下O):あー、なるほど。いつも割とノブ発信というか、ノブのイメージって結構予想できないところからきたりするので、そういう所からバンッとどっかにノブが下りて、そこに3人で足場を作っていくようなイメージですね。だからなんか”今回のこれのイメージ”っていうか、そのノブのイメージの設計図をもとに具現化してみようみたいな感じですね。ノブが今回のアルバム曲のレコーディングをしている時にX-1Aのイメージを話し出したんで、そこから結構遊び心っていうテーマは生まれたかなっていう感じですね。
–やっぱり楽器隊としてはレコーディングの段階がすごくインスピレーションもらってその瞬間のアレンジとか結構あったんですか?
山下 拓実(以下Y):まぁでもそれは、もうレコーディング前に結構かたまってたかなって。
T:元からデモの段階で結構しっかり※1プリプロしてたので。
渡辺 雄司(以下W):リズム隊とかはとくに完全にガッツリ決めちゃいますね
T:あとはパーカッションとかタンバリン系とか、ちょっと派手にしたいとかだったらアコギいれたりだとか余地を残しつつ。
–色んな要素が入っていますよね。1曲目の「Go out」から今までこんなのあったかなっていうようなアレンジがあったり、「青くて白い」とかはグッと…きすぎるし。とても幅がある。もちろんタイアップ曲とかシングルとして出したものとかアニメのテーマに沿って書かれてると思うんですけど、アレンジって今回のフルアルバムの幅っていうもの物凄く陰から陽まで使ってらっしゃるなってイメージで、その辺はプリプロで詰められたんですか?
T:そうですね、やっぱり可能性を諦めてないっていうか、自分たちで可能性を絶ったら終わりだと思うんで、常に成長したいなとかこういうのもありだよねとか、固定概念っていうものをなくしてなんでも挑戦してなんでもかっこいいと思うことをやって行こうって考えですね。音選びに関しても。
–「I’m Rainbow」はミックスが遊んでますよね。音質が違うっていうか。
T:ハダカですよね。なんかその勢いのある楽曲のライブをイメージしてというか、ロック感のあるバンドサウンドでいきたいなっていうのがあって。いい感じですよね、OLD感が。瞬発力で作った曲なんで、本当にスタジオで録ったかのようなそのままパッケージしたかのような。 最初の方ずっと固めて、色んな音が入ってたのにいきなり丸ハダカになっちゃて。
O:確かに(笑)
W:「アオイシグナル」の後やしなおさらな。
T:色々アルバムを出してきたんですけど、このアルバムずっと聴けるんですよね。僕、作るプロセスが好きなので次の方向に頭行っちゃうからあんまり聴かなくなって、ツアーの時に聴き返して「ああやっぱいい曲だな」とか思うんですけど、今作は尾を引いてずっと聴けてるんで、そこのバランスが逆に良かったのかなーって思って。
–飽きないっていうのは本当にそうかもしれないですね。
T:飽きない。だから最初も言ったようにいまだにワクワクできる作品なんで、自分でも。いいおもちゃ手に入れた感じです。
–ちなみにメンバーさんそれぞれのオススメの楽曲ってあるんですか?これ、思い入れあるんだよな!っていうような。
T:おぉ、初めて聞きますソレ。
O:僕いいですか?僕は「音無き言葉」です。
T:あーー!
Y:昨年リリースしてたんですけども、やっぱアルバムを通してワーって紆余曲折あっての、11曲目最後「音無き言葉」が結構きますね、自分の中に。
T:なるほどねー
Y:多分MAGIC OF LiFE好きな人はここでグっときてくれるんじゃないかな。と思います。
–僕も「音無き言葉」の歌詞の世界が本っっ当に好きなんですよね。あれって想像?妄想?ですか?
T:そうですね、まぁ僕1回喉を壊しちゃって。いやぁあの日辛かったなあ。
–そうですよね、喉を壊されてってところでのファイナルでしたよね。
T:そこでその…ありきたりだけど心で感じられるものってのが本当自分で経験してみると感じられたので、そういう気持ちを曲にしないと。残そう。って思って書いた曲が「音無き言葉」です。
–お2人はどうでしょう?
Y:俺は「zero」かなあ。これは今までの俺らにはないアプローチであり、しかもめちゃくちゃ短期間っていうのを覚えてるんですよね。その日スタジオに持ってきて、あと何時間で作る!っていうような
O:すっごいラフなやつなんですけど1回固めたものを、本当に数時間でバーっとやったらバーッとなってバーっと良いのができた、みたいな。
T:歌詞も2時間ぐらいで。カフェ行って書かされた。
Y:楽器隊はもとになるのをアレンジしといてーって投げられてる間に、歌詞書いてるみたいな。
–ええーー(笑)すごいですね。
O:基礎となるようなのはそこでできて。そこからまたアレンジしていったよな。
Y:コレ、コレ、コレって、時間がない中の選択肢が全部ハマったのかなっていう。
–めちゃめちゃ気持ちいいテトリスみたいな感じですかね・
Y:そうそうそうそう。ぷよぷよの連鎖みたいなの!
–ああー。なるほど。そっち言えばよかったです。
Y:フフフフフフフフ
T:テトリスでいいじゃんっ!
Y:すいませんすいませんすいません(笑)
W:俺なんだろうなー。
–なんでもいいですよ、どんな理由でも。思い入れがあるでも、ライブでやって1番首振りやすいとか
W:基本振りにくいんすよねー、今回。
一同:(笑)
W:「アオイシグナル」ですかね。プロデューサーさんに入って頂いて。大元は大体まるまる自分らで作って、そのベースとかはちょっとだけ変えてもらったりしたんですけど、「こんなんもあるんや!」っていうので本当にすごい勉強になって。休符の使い方とかこういうコードの時ここ使うとか、すごい色々あったんで。それでちょっと自分も広がった感じもしました。
T:僕は完全に「青くて白い」ですね。もー、だって。GIFT MENツアーだもん。忘れられないっすよね。ライブキャンセルもしてしまったんですけども、何本かは歌って、やっぱりその時すごい”仲間感”がね、、、メンバーもだしRhythmic Toy World、来ていただいたお客さんだったりスタッフのチームワーク感だったり。支えられてるなーと思いながら、声ガラガラで「青くて白い」を歌ってたんですよ。あの時全然声出てなかったけど、1番いい「青くて白い」だった気がしますね。感情的にも。こういう歌も歌える、こんなにライブで感情が弾けられるんだなとか、その時に感じたし。あとはこの曲聴くとグっとくるものがいまだに感じられますね。
–ありがとうございます。 さっき飽きずに聞いていられるってお話があったんですけど、過去のシングル曲を改めてアルバムに収録して、改アルバム曲としての「音無き言葉」だったりアルバム曲としての「栄光の一秒」だったり過去作に対しての新しい発見や思いとかありましたか?
T:いやもうアルバムで聴いたらさらに良く聴こえましたね。
一同:ウン!
T:アルバム並べて聴いたときに、めちゃくちゃいい曲だなって。「風花ノ雫」
Y:風花もそうねー!確かに。
T:なんか、もう結構1年前とかの作品だったりしちゃうから。このときこう思ってたんだ、とか。なんかね、今とは気持ちが違ったりもするんで、その時はだからこそ書けるんだなとか、今俺変わっちまったなとか、逆にもっと違う風に書けんのかなとか。なんかそう思うことがあります。 だから「青くて白い」もそうなんですけど、「風花ノ雫」「青くて白い」「音無き言葉」「栄光への一秒」とかは結構やっぱグっときちゃう。
–デジタルシングルリリースされたのはもう1年前ですか!
Y:今がちょうど「音無き言葉」を出して1年くらい。
O:全曲一応リマスターなので、全てがこのアルバム仕様になってますねー。ミックスしなおしてもらったやつもあったりして
–そうなんですね…!じゃあまた新しい気持ちで、ファンの方にも新しいシングル曲として聴いていただけたらということですね。 今回のアルバムのタイトルはどのような想いでつけたんですか?
T:マッハ2という、世の中になかった言葉をつくった飛行機の名前です。人間みんなそうだと思うんですけど、世の中にないものを作りたいって願いながら、一生懸命僕らも音楽と向き合っていて、それが奇をてらうだとか時代に流されてしまうのではなく、純粋にないものを出したい作りたい、挑戦していきたいっていう思いがあって。で、今回のアルバムが出来た時に、挑戦できたし僕ら的には革命的だったので「X-1A」というタイトルを付けました。
–なるほど。そしてその、アルバムタイトルそのままのワンマンツアーを全国14都市で開催とされるんですよね。どういうツアーにしていきたいですか?
T:そうですね、どういうツアーにしていきましょうか、みなさん。
Y:純粋にいいアルバムが出来たから沢山聴いてもらいたい、いっぱいライブに来てほしいですね。純粋にそれだけ(笑)それで俺らはいいライブするだけっていう。
O:あと今回いろんな曲が入っているので、ダンサブルな曲は踊れるように提示してあげたりだとか。独りよがりなライブはしたくないので、僕たちがこう盛り上がるっていうよりも、みんなが踊ってもらいやすい様に僕たちもアレンジしたりだとか。流れを考えて、ちゃんとそこら辺を意識して、来てくれる人みんなが満足してもらいたいっていう気持ちがすごい強いですね今。バリエーションが広がったと思うのでそこをちゃんとプレゼンしたいと思います。
T:実際これからちゃんと話し合っていきたいなと思ってるんですけど、やっぱり折角挑戦したアルバムが出来たから、僕らも挑戦したものを見せて、来て頂いたお客さんに何か感じてもらえたらいいよね。 日々の楽しみ方とか、更にそういうものが見つかったり。何か変化があって欲しいよね、その人の人生の中に変化というかちっちゃな革命的なものを感じられるようなライブをしたいと思います。 やっぱり生だからこそ、伝わる音とか歌とかMC然り、、家で見るDVDより映画館みたいな、その映画館の感覚だと思うんで。僕も映画館とかで感動をいっぱいもらってるから、なんかすごいいい映画見たなって思えるような、そんな気持ちになって帰って頂けたらと思いますね。
W:普段ライブハウスに来れないような人も来やすいような環境をつくって。もちろん楽しめると思うんで、精一杯楽しませるようなツアーにしていきたいですね。とにかくいろんな人に来てもらいたいです。
–今回のアルバムを手に取って聴いてくれる方に、お一人ずつメッセージをお願いします。
T:BGMであって欲しいと思うんですよね。シチュエーションも、頑張るときだったり泣きたいとき感動したときのBGM、嬉しいときのBGMだったりになって欲しいと思って僕は曲を書いているので。嬉しいとき、戦うとき、泣きたいとき、悲しいとき、そんな曲がいっぱい入っていますのでそれを聴いてもらって人生を彩って頂ければというか。なんか物足りないなーじゃあMAGIC OF LiFE聴こう。ってそういう風なおもちゃ道具であって欲しいし、それを聴いてライブハウスで一緒に泣いたり笑ったり叫んだりして頂けたらより一層この『X-1A』が楽しめるのではないかと思います。
–ありがとうございます。翔ちゃん、お願いします。
O:ハイ。手にするであろう人に。…。メッセージですよねー。。。
–スキップしましょうか?スキップ使います?
O:スキップ使えるんですか?!
–1回だけ(笑)
O:じゃあ(笑)
Y:じゃあ俺で。アルバムは毎回そうなんですけど、なんかのキッカケになって欲しいんですよね。俺はバンドを始めるキッカケのアルバムがあって。その人が何かを頑張ろうと思うキッカケのアルバムとか、なんでもいいんでその1枚のアルバムになって欲しいかな。自分の何かのキッカケを作ってくれたアルバム聴いてたらライブも行きたいと思ってくれると思うし…っていう何かのキッカケだったらいいなって。 なのでそれ聴いてライブも遊びに来て、もっと世界が広がってくれればいいかなって。 そんな思いがあります。
W:その人の力になれればというか、生活の一部でそれだけでも本当に嬉しいですけど。音源は音源なんで。。。どちらかというと僕らはライブバンドだと思っているのでやっぱりライブに足を運んで欲しいですね。
–ありがとうございます。オオトリお願いします!
O:スキップしてすいませんでした(笑)あのですね、今までの話の重複にもなるかもしれないんですが、「音無き言葉」とか配信でしか出してないシングルなどは、こう…紙に印刷された言葉・歌詞カードをちゃんとを読んでもらいたいなあっていう気持ちが結構あって。 それはやっぱり歌詞の良さもあるし、ライブで一緒に口ずさめたら凄く幸せだなっと思って。なんか言葉って自分のための言葉があると思うんですよ。ノブが書いた自分の瞬間にすごく響く言葉が11曲あったらあると思うんで、それを見つけてもらって、多分ツアーでは全曲演奏する気でいるので、来てもらってそこでその歌を一緒に歌ってもらいたいなと思います。
–ありがとうございます。それでは最後に、今回のアルバムを漢字一文字で表すとしたらなんでしょう?
T:あーーーーーーーーーなんだろう。待ってくださいね…。 ん…。一番最初に頭に浮かんだやつだと、やっぱり「遊」かな?本当に遊び場であって欲しいんで。 僕はストレートに思いを伝えられるタイプじゃないし、周りくどくやってそれで思いが伝えられて、ありがとうとかごめんねとかでも、なんかこれを楽しみたいっていうか遊び場っていうかこう、一緒に体験して同じような思いになりたいなって。だから歌詞が遠まわしだしちょっと複雑だし物語だったりするんですけど、それで一緒に冒険したりだとか遊んで感じられるものが”本当に感じるもの”なんだと僕は思うので、この作品もそうであって欲しいし、おもちゃであって欲しいので、何回も言いますけど。「遊」かな?「遊」でいいかな?
一同:「遊」でいいです!!
T:重くなくていいんで気さくな「遊」で
–ありがとうございます!
<インタビュー後 雑談>
T:エッグマンフリーマガジン久しぶりじゃない?ダーティーの時表紙やらせてもらったぶり。老舗の大好きなエッグマン。また表紙やらせていただきますよ。
O:エッグマンのフリーペーパーは僕スタジオでよく見るんですけど、家にいつも持って帰って数がちょっと嵩張ってくるんですが(笑)
T:めちゃくちゃイケてるもんね。
O:そのイケてるエッグマンの表紙をやってるってことは、僕らもイケてるってことなので、ちょっとあの、エッグマン大好きなみんなにライブに来てほしいですね。ライブハウスですからね、エッグマンは。ね!そのみんながエッグマンのフリーペーパー好きってことは!
T:僕ら9月30日に出るからねエッグマン
O:そうですよ。スリーマンやるんですけど。それ見ていただいて判断してもらってもいいですね。それ見ていいぞ!って思ってもらったら12月9日ね。来てもらうっていうね。是非。間違いないライブをしますので。みなさん。
T:続けてきてよかったね。
O:ね、またこうやって。表紙にしていただいて。
T:いろんな人と出会えて助けていただいて僕らがいるんで。感極まってますね。MAGIC OF LiFEの感が極まっておりますね。
O:はい。
T:もういいですね(笑)
※1…プリプロダクションの略。レコーディング前の準備作業