このサイトはJavaScriptがオンになっていないと正常に表示されません

ココニカカル interview
- SPECIAL -

ココニカカル interview

9月で2周年を迎えるココニカカルが昨年に続きミニアルバムをリリース!
2nd mini album「ヒトミチ」について、今回も語り残さないようにセルフライナーノーツでの掲載!

<森壯太> お決まりになりましたが、歌詞を解説させて頂きます。見るもみないも自由。知らぬ頭で聴くのも音楽の良さです。

【真空象】
造語。マンガ脳曰く「真空」ってのは、その状態を許さず、瞬時に穴を埋めようと周りの空気を巻き込んで掻き集める。その現象を真空象と呼びました。歌詞には「謎」に惹かれる心を書いています。「謎」は解明するまでは空白、定かなことなど何一つないのに、あわあわと掻き集められる心、酸素。それは自動で、摂理ともいえますかね、そしてその行動もまた、自分の埋まらない心の穴を、間に合わせに塞ごうとしてのこと。そんな歌。

【なら、】
この曲はデモだけ頂いたとき全く歌詞が思いつかなくて。メロを僕で作らせてもらいました。歌詞の内容も実に個人的。小6までやっていたサッカー、中学のときちょっとだけなりたかったゲームクリエイター。なんとなく、高校で歌をはじめて、たらたらと吉祥寺で音楽活動をして、飽き足らず今も渋谷で音楽をやっている。自問自答、この命の使い方はこれで最善かな。いつだって迷いながら胸を張らない。お客さんもいないライブをしてた頃はノルマ代が課題で、いざお客さんがついてくれたら「この人達の命を振り回してるだけなんじゃないか」と思う。でもあの頃と変わらず、ゴールへ走り、魔王を討ち果たし、笑顔を目指している。元々意味なんてなかった。”なら、”いいかとそんな程度の歌です。

【車倫】
先行で配信シングルとして販売してますが、歌詞を改めて知る人は多いかも知れませんね。車倫もまた造語。車輪と倫理の「倫」を掛け合わせたもの。車輪というのは、前に進むために前、下、後、上を向くんですよね。前向き、後向きと言いますが、車輪に当て嵌めたときにはその実どちらも必要で。更にいわせてもらえば、それが”社会的な前進”であるかどうかなんてくだらない。行きたい方向に向かえているかが大事です。

【苦言を呈す】
この曲は以前よりライブで小出しにしていた曲。軽量アレンジして見事アルバム入り。この曲も僕がメロだけ作らせてもらいました。アレンジの段階で一節カットになってしまいましたが、歌詞は全体的にチクチクと皮肉屋さん。正直心が痛いので、ライブの際はサビで一緒に「Hey yeah!!」といって頂ければ幸いです。酒には頼るな。喜びまで忘れてちゃ仕様がない。

【籠りうた】
子守唄を文字りました。話しかけるような歌。こんな風に思う友達も随分と減ったのでリアルな対象はいないんですけど←、これを誰かに歌ってあげたいなと思ってくれる方がいたらいいなと。是非あなたの歌にして欲しいです。僕がなんとなくはじめた、大好きだった”歌”ってものは、得てして創作者の手を離れて、はじめて価値を魅せた。
あ、あと歌詞カードにある曲ごとのタイトルデザインも僕がやったんですが、籠りうたの文字の中には二つの言葉が籠ってます。探してみてくださいね。

<TATSUKI>
楽曲側から、解説。とはいえ音楽での解説なんてガイドラインの一本にすぎないので、そのおつもりで。

【真空象】
この曲を書いているときはもう少しだけカラフルなイメージだったなー。。アレンジを進めていけばいくほど、色達が道をあけてくれて真っ白に。間を楽しむ。真を楽しむ。とても深く感じるかもしれないけど、さらりと聴いてもらうのもお薦めです。ふとした時に頭の中でBGMとして流れたときが、きっとこの曲の真骨頂かなと。アレンジのこだわりはドラムでスネアを使わないこと。ここはルイ君に話をして納得してもらって、結果的にお互い納得し合えました。1曲目にした理由は聴いてもらえたらわかるかなと。

【なら、】
今回のアルバムでいうと一番最後に出来たのがこの曲で、他の4曲にない要素を出したくてデモを作りました。明るい曲にしたいけどスピードロックにはしたくない。薄い曲にはしたくないけどエモ要素はもう十分足りてる。そんな中、時間がないながらも思考錯誤して作って、最終的には森パワーが大炸裂しましたね。1曲目の「真空象」の雰囲気をいい意味で変えられるのはこの曲だと想い、2曲目にしました。

【車倫】
7月に配信リースした曲。「笑えよー!」って言って笑顔にさせる曲には少し飽きていて、「この曲をライブでやってる俺等を見ながらお客さんが自分の人生をこの曲に照らし合わせて、少しほっとしたような笑顔をみせてくれたらいいなぁ。ちょうどそのタイミングでアウトロをみんなで歌えたらいいなー。って。おーおーおーおおおおー!あとは、ギターのチューニングを441Hzなのを1弦2弦だけ339Hzまで下げました。少しだけマイナー感を強めたいなって。

【苦言を呈す】
1年以上前からあった曲で、今回やっと音源化することができました。アニメのオープニングに向けて書いたんです。世界観を作るのがなかなか難しくて、森君とあーでもないこーでもないを繰り返してるうちに一瞬熱が冷めてしまった曲(笑)Bメロはなんせコードがくっそムズイのでここは僕のこだわりのメロ。あとは森節をかましてもらいました。ただただひたすら難しい。この曲は本当にバンドで演奏するのが難しいんです。ほんとに。ほんとだよ。

【籠りうた】
アコースティックが出来るバンド。バンド演奏でもアコギが弾ける曲。僕の理想。「生きてる」に続いてアコギから始まる曲。すごく満足してます。毎回ですが曲を森君に渡す段階でイメージ等一切伝えないから、自分のイメージが生きるかどうかは賭けみたいなところもある。僕らの最終的な「いい曲」の解釈は、お客さんがいいと思ってくれるかどうか。愛してもらえないこだわり多めの曲は僕らに録とっちゃ意味無いから。この曲は「愛してもらえたらいいなー」って思える曲。

<りょっけ>
ココニカカルCD音源として通算7タイトル目、配信音源も合わせると8タイトル目の音源となるのが今回の2ndミニアルバム「ヒトミチ」です。2年間でこんなに音源を出せたのは本当に有難い事です。有難うございます。このアルバムは「ヒトのミチ」、所謂人生をテーマにしています。ヒトが歩む道や性格もヒトそれぞれですが引っ込み思案な僕もこの2年で色々な事がありまして「自分の思ってる事や想いはもっと発していいんだ」と素直に思える思えるようになりました。是非ご自身に重ねて聴いて貰えたら嬉しいです。ベースは指、ピック、スラップと色々な弾き方をしています。ベース以外も楽しむ要素が沢山詰まっています。是非聴いて下さい

<ナカツカルイ>
今回のミニアルバムはチューニングを攻めました。ドラムのチューニングはあまり馴染みがないかもしれませんが、とても重要な事で、歌を邪魔せず、曲に馴染んで、印象に残る音を目指し、自分の中の常識を少しずつ外しながらメンバーと作りあげました。どれだけ歌と同じように叩けるかの挑戦でした。【真空象】は人工知能が大きいドラムセットを遠くから叩いてるイメージで。【なら、】に至ってはかなりムシャクシャした状態で叩きました。ライブみたいにね。【車倫】はとにかく音数少なく、繊細に。【苦言を呈す】はとにかく無茶苦茶に。【籠りうた】はとにかく大きい会場で叩いてるイメージで録音しました。2年も続いた奇跡に感謝します。