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ましのみ interview
- SPECIAL -

ましのみ interview

-今年2月にメジャーデビューを果たし、その中毒性の高さで一気に話題になったましのみが早くもニューシングル「どうせ夏ならバテてみない」をリリース。音楽性と同様に、話せば話すほど引き込まれる彼女の魅力はホンモノだ。

インタビュアー:ブッキングマネージャー窪田

-今回はタイトル通り夏がテーマだと思いますが、このテーマというのは元々あったのですか?

ましのみ:この夏の時期にシングルをリリースできるという流れになったので、そこから曲を書きました。このシングルの為に書き下ろした3曲ですね。

-ましのみちゃんが夏という季節に縛って曲を書いたというのがちょっと意外でした。

ましのみ:確かに夏縛りで曲を書いたのは初めてでしたね。そもそも夏大好き!ってキャラでもないですしね(笑)。

-そのイメージはあります(笑)。

ましのみ:そんな私だからこそ書くことができる夏の曲があるかなと。

-ましのみが出す夏の曲ということですね。

ましのみ:夏の曲の醍醐味ってなにかなぁって考えたんですよね。私はプライベートで海に行ったりするタイプではないけど、そういう雰囲気の曲は聴きたくなるんですよ。それってなぜかなって。ワクワクする気持ちを大事にしたいなと思いました。

-その結果ましのみだからこそ作れる夏ソングになったのかなと思います。前作のアルバムがすごく印象的だったのもあって、ましのみというアーティストへのイメージやハードルはあったと思うんですよね。そのプレッシャーなどはなかったですか?

ましのみ:正直、そこの意識はあまりなかったです。なんならガラリと変わっていいかなと思っているくらい。その時良いと思う物を作りたいので。でも今回はアルバムリリースからシングルリリースまでそんなに期間があったわけでもないから大きな心境の変化があったわけではないので、モードとしては近いかなと思います。

-歌詞の内容が結構リアリティある感じですよね。実話かなと思うくらい。

ましのみ:そうですね。同世代の女の子のリアルさというのは意識しました。実際に起こっておかしくないシチュエーションを曲にすることって大事だと思うんですよ。そのぐらいのリアリティがあったほうがグッとくるかなって。恋愛って爽やかな部分だけじゃないじゃないですか。10代はそういう部分が強いかもしれないですけど、21歳だとそうはいかない部分もある。好きだからこそ生まれるマイナス部分。そういう感情を夏で描きたかったんです。

-こういう曲は主人公を作り上げるのですか?それともましのみちゃん自身が主人公?

ましのみ:具体的に主人公を作り上げることはしないですね。でも自分自身が主人公としているわけでもないです。ただ、私の主観では書いているかなと思います。自分の目線ではあります。私自身の考え方とか性格とかは多少反映されているかもしれませんね。

-だからなのかこの曲に出てくる女の子たちは明るい部分はありつつもインドアな雰囲気がある子たちですもんね。

ましのみ:きっとアウトドアな女の子は私自身がそうじゃないから書けないんだと思います(笑)。わからないし、手が届かない(笑)。

-なるほど(笑)。僕も比較的ましのみちゃん寄りなのでわかります。

ましのみ:そんなにキラキラ生きてないよって(笑)。陽の部分だけだと成り立たないと思うんですよね。だからって暗い曲にするわけではないし、ポップでキャッチーなのは大事だけど陰の部分も同様に大事だと思っています。

-3曲ともちょっとダメ女じゃないですか?(笑)。

ましのみ:そんなつもりはなかったんですけどね(笑)。でも窪田さんがそう思ったならそうなのかもしれない(笑)。でもそういう部分がリアリティなのかなと。ただのバッドエンドではないし、無理やりなハッピーエンドではないし、陰と陽があるというのは意識した部分です。

-いわゆる一般的な夏ソングとはテイストが違いますよね。ましのみらしさ。そこは面白いところだなって思います。タイトルを見ただけでは曲が想像つかないんですよ。曲調に限らず毎回ワクワクする。

ましのみ:そう言ってもらえるのはすごく嬉しいです。そういう風にしたいなという意識が前作からでてきていて。2回楽しめるじゃないですか。タイトルで目を引いて、曲を聴いて驚いてもらえる。自画自賛できちゃうくらい良い曲は作れていると思うので、やっぱ色んな人に聴いてもらいたいんですよ。そのためにはこういう仕掛けがすごく面白いなって思っていてハマっているんだと思います。

-ましのみちゃんの戦略に僕はまんまとハマってますよ(笑)。インタビューの前に資料をもらって、まずどんな曲かなって想像してみて、実際に聴くと全然違う(笑)。本当にましのみというアーティストはワクワクさせてくれる。

ましのみ:すごく楽しんでくれてますね(笑)。

-どうせちょっと捻ってるんでしょとか思って裏をかくとストレートだったりとか。今回もしてやられましたよ。

ましのみ:表題曲の「どうせ夏ならバテてみない?」とかは特にこだわりました。サビ頭のキーワードはどうしようかなって。いろいろ考えて。正直なところ、以前の私であればこの言葉はストレート過ぎて採用していなかったと思うんです。夏の曲なのに夏って入れて、こんなに捻らないタイトルは嫌!って(笑)。でも今回のテーマである夏ってベタな物にワクワクするんですよね。ベタなものはベタでもそれをどう表現するかということは今作は考えることができたかなと思います。

-ベタってみんながそう思うからベタなんですもんね。

ましのみ:しっかりその中で取捨選択できればいいのかなと。

-先日公開になりましたがMVではなかなか身体張りましたね。

ましのみ:そうですね(笑)。朝から明け方までかかりましたし。ずぶ濡れで寒かったし、結構大変でした。でも本当に良い作品ができたと思います。大満足!今回、今までは違う監督さんと作ったんです。初めてだったのでいろいろディスカッションを重ねて、MVとジャケ写をリンクさせたいなという想いが強いというのを伝えて。

-それはシングルだからできることですよね。世界観を絞りやすいというか。

ましのみ:まさにです。アルバムだといろいろな世界観の曲があるけど、今回はシングルで、夏というテーマがしっかりあったのでそこは統一したくて。どんな風にしようかなと考えている時に砂浜に布団がひいてあって、電球がたらしてあって、そこに人が寝ている。という画が思い浮かんだんですよ。

-相当パンチのある画ですね(笑)。

ましのみ:違和感があってシュールだけど意味があって。でもそれをどうやって実現したらいいかわからなくて。それを踏まえて監督さんがいろいろ考えてくださって、絵コンテを書いてくれて。私の頭の中にあった世界観をしっかり表現してくれました。あと、今回のMVは歌詞がすごく活きていて。

-ストーリー仕立てだから歌詞も追いやすいですよね。

ましのみ:でもそうなる歌詞だけに目がいってしまうことってよくあると思うんですけど、映像としても飽きない展開があって、面白いのですごく理想的なMVになったと思います。

-何回も見れるMVですよね。目で見てすごく楽しめる。ライブもそういうイメージがあります。

ましのみ:音源はもちろん楽しんでほしいですが、ライブはライブでエンターテイメントとしてしっかり成立させたいんですよね。

-9/8にはリリース記念のワンマンがありますがどんな日になるんでしょうか?すでにワクワクしています。

ましのみ:ワンマンはやりたい放題ですからね(笑)。

-対バンイベントだとできないことがワンマンではできるから、ましのみワールド全開にできますもんね。

ましのみ:今回は夏を締めくくるというテーマがあって、今回の曲もライブ向けのすごく楽しい曲ですから、みんなでめちゃくちゃ盛り上がって今年最後の夏バテをこの日にしちゃうくらいの日にしたいです。今いろいろ考えているのでお楽しみに!

-余談になってしまいますがこの夏ましのみちゃんがやりたいことはありますか?

ましのみ:家の裏で線香花火とかしたいですね。結果的にめちゃくちゃベタですね(笑)。きっとベタが好きなんだろな(笑)。

-でも楽曲は全然ベタじゃないからそこが面白いですよね。これからの作品もすごく楽しみです。

ましのみ:これからも楽しんでもらえる作品を作っていきたいなと思います。

-期待してます!これからも応援させてください!

ましのみ:ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。