―久々のインタビューということで。
KOJI(Vo,Ba)：お久しぶりです！
－表紙+4Pのロングインタビューなので普段あんまりしゃべらないSHUNさん、KO-TAさんにもしっかり話して頂きたいなーと。
SHUN(Dr)：分かりました！
KOJI：では、今日は控えめに…(笑)。
－まずは、NEW ALBUM「Magna Carta」リリースおめでとうございます。
SWANKY DANK：ありがとうございます！
－「Magana Carta」って曲名にはないと思うのですが、どんな意味が込められているのですか？
YUICHI(Gt)：曲が出来る前の段階で、アルバムのコンセプトをどうしようかなって考えてたときに、どこかで「Magna Carta」って言葉を聴いてて。多分教科書とかに載っているような歴史上の石碑か何かの言葉で。そういうのを調べてみたら自分の中で引っかかるテーマみたいのがその言葉の中にあって。
－どんな意味なんですか？
YUICHI：憲法の石碑なんだけど、何年もの月日を経て色んな事があって、歴史上で忘れ去られた事もあるけど、現代の憲法にも通ずるものがあって。俺は、そこだけを抜粋しちゃったんだけど、そういうアルバムにしたいなって思って。今後、バンドが進化していったりアルバム出して数年とか経っても、忘れ去られるんじゃなくて、誰かがこのアルバムヤバくない？ってまた掘り出してくれるような作品にしたいなって思って。
－いいですね。海外の石碑なんですか？
YUICHI：イギリスの石碑の事です。この当時の憲法がこの石碑に書いてあって、現代の憲法においても基盤になってるんですよね。そういうアルバムを作りたいなぁと。
－今作ですが、フルアルバムとしては7年ぶりなんですね？
KOJI：そうですね。
YUICHI：楽曲的にも、１曲目からバンド以外の人にアレンジを頼んで一緒にやったり、CRYSTAL LAKEのRYOとフューチャリングしたりとか自分達にとっても結構新しいなって事をかけ算してみました。
KO-TA：鍵盤も曲の中に入れたりしました。
－フルアルバムにしようと思ったキッカケとかってあるんですか？
KOJI：シングル出して、ミニアルバム出してって、自分達としてもどういう表現が次に出来るかなって思った時に、フルアルバムを出したいって思ったのが強いですね。
YUICHI：前作の「Circles」を出した時に、マスタリングエンジニアの人にフルアルバム聴きたいなーって言ってもらって。そういう言葉を信頼する人からもらったときに、今の俺たちだったらもっと聴きたいって思ってもらえるようなフルアルバムを作れるのかなって思いましたね。
－SHUN さん！アルバムが出来てみてどうですか？
SHUN：出来てみて？出来てみて狙ったわけではないのに、すごくバラエティに飛んでるなって思いましたね。色んな方向性が混ざってるというか、１枚通して聴いても全然飽きないし、すごく良いアルバムが出来たなって思いました。
－ありがとうございます(笑)。
SHUN：なんで笑ってるんですか！
－いや、真面目だなぁと(笑)。今までのSWANKY DANKを見ていただけにここ最近リリースタイミングがコンスタントだなぁと。
KOJI：そうですね。これはもう、いろいろ話しててこうやってコンスタントに出せるように話し合って活動出来てましたね。
－裏にプロデューサーがいるわけですね(笑)！
KOJI：自分達がダラダラしちゃうタイプの人間だから、そうやってケツ叩いてくれる人がいて、やらせてもらえてるのは有り難いですね。成長もさせてもらえてると思うし。
－昔は、いつリリースするんだよバンドでしたからね。
KOJI：そうそう(笑)。
－アルバムの話も聴かせて下さい。楽曲を聴いてみて感じたのが、相変わらず英語も日本語も上手くはめているなぁと思いました。前回のインタビューで、ハマるのならどっちを使うのか気持ちいい方を選ぶって兄弟二人が言ってましたけど、今回もその感じですか？
KOJI：基本的に曲を作ったときのニュアンスなんだけど、まず全部ゴチャゴチャな英語みたいなので作るんです。俺たちは半々で曲を作ってるんだけど、今回は日本語を使いたいっていうコンセプトもあったから、YUICHIが自分の曲の中からチョイスして、俺は俺の曲の中から日本語を使える曲を選んでどこにこの曲を入れられるかなって考えて作りましたね。
YUICHI：結構日本語を使う事をイメージして作った曲もあったから、今回はすんなりと日本語を入れられたかなって思いますね。
KOJI：YUICHIが作る曲は、日本語を意識してたりするからすんなり入る曲が多いですね。俺が作る曲は全部英語を入れて作っちゃってるから、今回は産む苦しみみたいなのはすごく感じましたね。すごく勉強になった作品でもありますね。
YUICHI：レコーディング始まって、結構経ってからもまだ1曲出てこないって言ってて。その曲録るの？もういいんじゃない？って言ってた時期もありました。
KOJI：でもどうにか産まれてね。それが今回の1曲目の「New World」なんです。
KO-TA：でもね、素晴らしいオープニングナンバーが出来ましたね。
－この曲は、耳を掴まれますね。
KOJI：今回、二人で歌っている曲が結構多くて、この曲もそうなんですけど。アルバムタイトルに「Magna Carta」って付けたように、そういう今までの基礎みたいのが徐々にどういう風になっていくのかっていうのが出てきたアルバムでもありますね。
－いいですね。ここまできても成長段階だと。
SHUN：そりゃそうでしょ〜よ〜。
－あはは(笑)。パッとしたときのイメージですけど、SWANKY
DANKってやっとメンバーが固まってミニアルバム出して、その活動の中でのフルアルバムだから１回目の集大成！みたいのは感じてて。成長段階っていいですね。
KO-TA：言って、4人になってまだ日も浅いからもっともっと出来る事があるんじゃないかなって思ってて。でも背伸びするわけじゃなくて今出来る事を全部詰め込めた作品だなって思ってます。
YUICHI：辛い時もあったけど、歌撮りとかもすごく楽しくって。勝手にアレンジしてくれた人の機材借りてきてこれやってみよう！あれやってみよう！って挑戦出来た部分もあって。
－アレンジを入れるって本当にSWANKY DANKにとって新しいですね。
YUICHI：１曲だけなんだけど、基盤的なアレンジは自分達でやって、その曲を聴いてもらってアドバイスもらったり、今までになかった音を入れてみたりしました。初めてだったからすごく新鮮だったし、自分達が投げた曲がこうやって返ってくるんだって驚きもあったし。今後も挑戦してみたいですね。
－そうなんですね。どうなんですかSHUNさん？
SHUN：なに？
一同：爆笑
－ちゃんと聴いてました(笑)？
SHUN：聴いてた聴いてた！アレンジ入れるって新しかったし、こういうキメにしようって思ってたのが、アレンジの人はこうやって考えるんだとか、本当に新鮮でしたね。曲だけじゃなくて、自分のドラムプレイって意味でも勉強になった部分がありましたね。真面目。
－今日は、真面目ですね。
YUICHI：たった１曲で4人の意識が変わるってすごいことだと思うんですよね。
－確かにそうですね。全体を通して、海外のPOP PUNK色が増したなって思いました。
YUICHI：あ〜！なるほど。
－あっちでも出してみたらいいんじゃないですか(笑)？
KOJI：海外ではやってみたいなー。海外っぽさっていうのは、意識したわけじゃないんだけど、そうやって聴いてくれた人が海外の雰囲気を感じるのはすごく嬉しいですね。多分、俺たちが聴いてきた音楽とかが意識もせずに出るようになってきたって意味でもあると思うし。
YUICHI：最後の「Hero」って曲の最後に余韻が残ってるんだけど、それとかは海外の盤っぽいっていう１つでもあるのかなって思いますね。
－それなんですよね。この曲は最後に入れるしかない曲だなって思ったし、それ後で聞こうと思って、質問欄に書いてあるんですよね。先に言わないでくれます？
一同：爆笑
YUICHI：あはは(笑)。すいません。でも本当にそう思う。俺たちは、両面性があるところがあって、今回のアルバムだったら「the answer」があったら「Monster」があるみたいな。今までのアルバムでも両面性は出てたと思うし。このアルバムの曲順も「number」を紀に変わっていくっていう所とか、意識して作ってますね。「Promise」って曲も俺たちの世代が聴いたらちょっと懐かしいなって思う曲なんですよね。
KO-TA：懐かしすぎて、一見危ないよね。
YUICHI：すごく短い曲で、一見昔っぽくて危ないんですよね。
－質問欄にちゃんと秒数もかいてありますからね(笑)。
YUICHI：あはは(笑)。
－この人、俺がこの後聞こうとしてる事まとめて話すんですけどー(笑)。インタビュー終わっちゃいますよ…。
一同：爆笑
YUICHI：「Promise」は、本当に一見危ないんだけど、俺たちらしいアレンジにして、新鮮さも出せたと思うし、次の曲を引き立たせられるような曲にもなってると思います。
－ありがとうございます。それでは曲に関してはこんな所でいいでしょうか？
YUICHI：ごめんごめん。聴く聴く。質問聴く(笑)。
－あはは(笑)。でも前半1~3曲はアルバムの核ですし、後半はもろ
SWANKY DANKって感じがしました。話にも出ましたけど「Promise」は俺自身の中でもダントツ推し曲ですね。43秒！きた！！って。
一同：爆笑
－でもパンクバンドには必要な曲だし、ライブでは必要な曲ですよね。4曲目の「Party Rock」とかも新鮮だなって思いました。こういう曲もやっちゃうんだって。
KOJI：俺等の中でも結構冒険した曲ですね。新たなSWANKY DANKの要素の１つなのかなって思いますね。リフもしっかりユニゾンしてて。今までこういうスカチューンもなかったから。
－人気出そうな曲ですね。
KOJI：人気出るといいなっ(笑)。
－あはは(笑)。でもライブの話ですけど、こないだもライブ見させてもらって全然お客さんの反応も違うし、やってて楽しそうだなって思いました。自信ある感じが出てるというか、今までのライブを悪い言葉で表現するならMCがセリフっぽかったのに、今は全然違うなって。なんか心からその言葉をお客さんに対して投げ掛けてるんだなって思うようになりました。
KOJI：やっぱ、ライブに関しての考え方がすごく変わったっていうのはありますね。
－どう変わったんですか？
KOJI：ちょっと前の話になってしまうんですけど、BONEDSでの経験はすごく貴重だったなって思ってます。演奏中の態度とかMCとかを参加してた各バンドそれぞれがしっかり持ってて、俺等はそういうものを盗めるもの全部を盗もうって、特別意識してたわけじゃないんだけど思ったんですよね。どうにか自分のものにしたいって思ってたものがその経験を経て、「Circles」のツアーもあってようやく形になってきたというか。それは、態度にも出てきたんだと思うし、変わろうとしたから変わったのかなって思いますね。
YUICHI：KOJIが真ん中でドシッとしてくれてるからこそ、サイドの俺等とかSHUNが自由にやれるんだなって思いますね。
－SHUNさん立ってドラム叩く時ありますもんね。自由すぎる！って。
SHUN：あそこだけ自由に、立って良いことにしてるの(笑)。
YUICHI：あそこだけ、リズムもたっても何も言わない事にしてるからね(笑)。
SHUN：自分のものにしちゃったからね。みんなごめんね〜って思いながらやってる(笑)。
－あははは(笑)
KOJI：でも本当にそうだからこそ、今回のツアーも楽しみで…。どうやって成長出来るかって考えるし、絶対に進化してやろう！って思うんですよね。でもそれは、あえてそう思うんじゃなくて自然な流れで上手くなっていきたいって思う事によってまた成長出来ると思うし、何か見えてくるんじゃないかなって思うんですよね。今回のツアーファイナルも渋谷CLUB QUATTROっていう自分達の中でも今までで一番大きい規模でのワンマンだし、そのライブが終わって何を感じてるんだろうって。そのワンマンが終わった後の自分達がどうなってるかっていうのがすごい楽しみなんです。もっともっと曲を作っていきたいし、もっともっと良い活動をしていきたいし、今この年になって、今更なのかもしれないけど、すごく飢えてるし、楽しいし、やっと俺等が一番カッコイイと思うロックバンドになれてきてるなって思うんですよね。
YUICHI：ステージ上での役割分担もはっきりとしてきているし、KOJIがどういう反応するか、どういう言葉を発するかでお客さんの態度も全然変わるし、今すごくライブやってても楽しいですね。
－COUNTDOWN JAPANに出演する事とかも少なからず、お客さんの反応の違いには影響してるんじゃないですか？
KOJI：自分達が見に行ってたものだし、自分達がいつの日か出てやろうって思ってたものに出演出来るって音楽やってる上でかけがえのない宝物だと思うし、どんな風になるんだろうって不安もあり、楽しみもありますね。
YUICHI：だからこそ、俺たちが一番実感がないですね。
－そうやってバンドが大きくなっていって、eggmanへの出演がなくなっていくわけですね。
SHUN：呼んで下さいよ〜！！
一同：爆笑
－冗談です(笑)！MVもTSUTAYA O-EASTを使って撮ったそうですね？
KOJI：規模感にビックリしましたね(笑)。
KO-TA：MV撮影をEAST？？ってなりましたよね。でっかいフラッグもあったし、せり出しも出てるし。
KOJI：話には聴いてたけど、こんな規模でやってくれるんだって思いましたね。CO2のガンみたいのも使って演出したり。
SHUN：全員、白い衣装着て撮ったんですよ。
－そうなんですね！SHUNさんも顔を白塗りにして？
SHUN：ダメよ〜ダメダメ！っておい！！
一同：爆笑
－無視します(笑)！
SHUN：振っといてそれはないだろ〜！
－規模感もすごいですし、しっかり見て欲しいMVですね。
KOJI：そうですね！
－ライブに話を戻しますけど、これだけ作品をコンスタントに出してたら、セットリスト組むのとか面白くなってきたんじゃないですか？
KOJI：めちゃくちゃ面白いですね。普通にワンマンに向けて、どの曲やろうって考えた時に、ツアーだから「Magna Carta」から何曲入れてって考えてもやりたい曲が20曲以上あるんですよね。逆に、やらない曲をどれにする？っていうのが難しくなってきましたね。
－そうですよね。
KOJI：そういうのもまた嬉しいし、楽しいなって思いますね。セットリストの曲数を見ると、あ〜歴史だな〜って思いますね。
YUICHI：長くやってただけあるよね。
－あ！最初の歴史の話に戻しましたね？上手い！お後が宜しいようで。最後にリスナーに向けた一言をお願いします！
SHUN：聴いて、聴いてよっていう事ですよね。本当に聴いて欲しい。ありきたりだけど、ライブにも来て欲しい。すごい楽しいからさ！
YUICHI：え？なにが(笑)？
一同：爆笑
SHUN：音源ってさ、聴く時ワクワク、ドキドキするじゃん。本当に何回も聴けるアルバムなんですよ。そして、直接会いたい。直接会いたいの。だからこそ、足を運んでくれって言ってんだよっ！
一同：爆笑
－楽しいインタビューありがとうございました。
SWANKY DANK：ありがとうございました！